６大茶＋１

中国茶は発酵度や製法の違いで六種類に分類されています。
最近では７番目のお茶として花茶も定着しました。

製法

中国茶を買いに行ったら種類の多さに圧倒されて結局、興味も失せたという人も多いのでは？
確かに奥深いのですが、基本を知っていると楽しさは倍増！ そしてそれはとても簡単です。

製造工程 概略

緑茶（不発酵茶）

1. 殺青：茶葉を炒って発酵しないようにする。
2. 揉捻：揉む。
3. 乾燥：乾燥させる。

白茶（弱発酵茶）

1. 萎凋：茶葉が重ならないように並べ、水分が３０％位になるまでしおれさせ、茶葉を分別する。
2. 乾燥：乾燥させる。(天日乾燥、風乾、ホン焙の３方法がある）

青茶（半発酵茶）

発酵度の幅が広いので（１５％～７０％）工程はお茶によって時間や回数が違うが、大まかに言えば

1. 萎凋：茶葉をしおれさせ発酵を促す。
2. 揺青：軽く揺すり、細かなかすり傷を茶葉につける。これによってさらに発酵を促し香りを引き出す。
3. 殺青：具合を見ながら発酵を止めるために釜で炒る。
4. 揉捻：茶葉を揉み、形を整えるとともに味・香りを引き出す。
5. ホン焙：竹篭に揉捻した茶葉を入れ、ゆっくり乾燥させる。

紅茶（完全発酵茶）

1. 萎凋：天日もしくは室内でしおれさせる。
2. 揉捻：茶葉を揉んで砕き、発酵を促す。
3. 転色：発酵の工程で、紅茶独特の色・香りとなる。
4. 乾燥：高温で急速に乾燥させたあと、低い温度でゆっくり乾燥させる。

黄茶（弱後発酵茶）

1. 殺青：熱を加え、発酵を止める。
2. 揉捻：茶葉を揉む。
3. 初ホン：１回目の火入乾燥を低温でゆっくりと行う。
4. 悶黄：温かく湿り気の残っている茶葉を積んで発生する麹菌によって軽い発酵を促す。
5. 復ホン：再度、火入れ乾燥する。
6. 悶黄：もう一度、茶葉を堆積して発酵を進める。
7. 乾燥：乾燥させて仕上げる。

黒茶（後発酵茶）

1. 殺青：茶葉を炒って、酸化酵素の働きを止める。
2. 揉捻：揉む。
3. 渥堆：水分の残る茶葉を積んで、麹菌の力で発酵させる。
4. 復揉：発酵した茶葉を揉む。
5. 乾燥：乾燥させて仕上げる。

+１ 花茶

基本的には茶葉に花の香りを吸着させたもので、緑茶にジャスミンの花の香りをつけた茉莉花茶が代表的。また、乾燥させた花をお茶にブレンドして味わったり、花にお湯を注いで飲むタイプもある。菊花やめいぐい花（バラ科のハマナスの花）など。